本会は、産業界、大学、行政が緊密に連携して、県内への風力発電産業の集積及び参入促進を図り、もって地域経済の発展に寄与することを目的として設立しました。
風力発電の導入拡大に向けた動きが加速する中、風力発電産業への県内企業の参入促進を図っていきます。
国は、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しました。カーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーに関しては、2050年における主力電源として最優先の原則の下で最大限の導入に取り組むとしており、特に、風力発電はその導入拡大が期待されています。
また、脱炭素化をきっかけに、産業構造を抜本的に転換し、排出削減を実現しつつ次なる大きな成長へとつなげていく、こうした「経済と環境の好循環」を作っていく産業政策の観点からも、風力発電は重要分野に位置づけられています。
福岡県には、自動車をはじめとする産業振興を産学官一体となって推進してきた経緯があり、特に、ものづくりで培ってきた県内事業者の技術や様々な知見を有する大学等の存在がその原動力となってきました。
風力発電産業においても、関連する県内事業者及び参入意欲のある高度な技術を持った事業者、そして、風力発電に関連する様々な分野の研究者を擁する大学等の存在に加え、日本海側からの良好な風況、今後アジア諸国を含む世界各国のマーケットを獲得するために必要な港湾インフラ、アジアに近い地理的条件を兼ね備えるなど、本県には、風力発電に関する優位性があります。
こうした地域のポテンシャルを活かし、風力発電産業の振興を図ることで、地域経済の発展はもとより、国が目指す、「2050年カーボンニュートラル」及び「経済と環境の好循環」の実現に貢献できるものと考えています。
このようなことから、ここに産学官が結集し、本県の風力発電産業の拠点化を目指した取り組みを進めるため、「福岡県風力発電産業振興会議」を設立することとしました。